ある産婦人科医のひとりごと

備忘録、テーマはいろいろ

2007年1月のブログ記事

  • 第一回公判について(07/1/30)

    福島県立大野病院事件・初公判の報道 県立大野病院事件、初公判の翌日の報道 *** 周産期医療の崩壊をくい止める会より引用 県立大野病院事件 第一回公判内容  (2007/1/30更新) 文責 佐藤 章  平成19年1月26日(金)、福島地方裁判所第一法廷において、県立大野病院事件の第1回公判が開催... 続きをみる

  • 加藤先生の初公判後のインタビュー記事

    コメント(私見): 子持ちししゃも様のコメントからの情報で、加藤先生のインタービュー記事がネット上に掲載されてました。 気力体力とも人生で一番充実している39歳の医師が、長期間にわたり臨床の現場から離れざるを得ない状況に置かれ、本当につらい日々だと思います。これは、地域にとっても、本当に大きな損失... 続きをみる

  • 県立大野病院事件、初公判の翌日の報道

    検察側と弁護側の冒頭陳述の要旨が、以下の朝日新聞(福島)の記事に記載されていました。 私自身、一人医長の時期にも、前置胎盤の帝王切開を非常に多く産婦人科医一人で執刀しました。当科でも、前置胎盤の帝王切開は月に1~2回の頻度であり、いちいち高次病院に紹介していたらきりがなく、前置胎盤という理由だけで... 続きをみる

  • 福島県立大野病院事件・初公判の報道

    コメント(私見): 癒着胎盤の頻度は1万分娩に1例とも言われ、平均的な産婦人科医が一生に1回遭遇するかしないかの非常にまれな疾患です。しかも、その一生に1回限りの珍事に自分がいつ当たってしまうのか?全く見当もつきません。(癒着胎盤について) もしかしたら、それが今日なのかもしれないし、10年後なの... 続きをみる

  • 福島県立大野病院の医師逮捕は不当

    コメント(私見): 佐藤教授が日経メディカルオンラインに寄稿された文章に、今まで私がずっと疑問に思っていたことが非常に詳しく記載されていましたので、ここに引用させていただきます。特に、 ①子宮後壁の癒着胎盤であったことが、福島県立医大の病理検査で確認されている。 ②県の医療事故調査委員会の報告書は... 続きをみる

  • 県立大野病院事件あす初公判 「癒着胎盤」対応最大の争点 (読売新聞)

    参考: 癒着胎盤で母体死亡となった事例 母体死亡となった根本的な原因は?(私見) 日本産科婦人科学会、日本産婦人科医会: 県立大野病院事件に対する考え 日本周産期・新生児医学会の声明文 日本医学会、声明文 県立大野病院事件についての自ブログ内リンク集 ****** 読売新聞、2007年1月25日 ... 続きをみる

  • 次世代が増えないと限界

    一人の人間の寿命には限りがあり、どの分野で頑張っている人でも、みんな年々歳を取っていき、いつかは引退しなければなりません。その時、その業務を引き継いでくれる人がいなければ、そこでその業務は途絶えてしまいます。 産科業務は、人類が存続する限り、今後も引き継いでいく必要がありますが、次世代が増えてくれ... 続きをみる

  • 分べん台で1時間待ち 転送先探し、東京でも困難に (毎日新聞)

    ****** コメント(私見): 何だか、流れは加速度的に医療崩壊に向かっていて、沈没船から皆が一斉に逃げ出している末期的状況なのかもしれません。 この大きな流れを変えるのは、もはや不可能なのかもしれません。 医療崩壊後、一面焼け野原から出発して、いかにして復興していくのか?を考えた方がいい所まで... 続きをみる

  • 医師不足:公立病院の半数、診療縮小 (毎日新聞)

    コメント(私見): 地方における医師不足は以前から指摘されていましたが、最近では、都会の公立病院でも、医師不足のために診療の休止・縮小に追い込まれるようになってきたとの記事です。 多くの新人医師が毎年誕生し続けていて、医師の総数が年々増え続けていることは間違いありません。医師不足で困っている部署の... 続きをみる

  • 産婦人科医引き揚げ 総合磐城共立病院 (朝日新聞)

    コメント(私見): 各大学の医局人事の春の異動が正式に発表される時期で、『3月いっぱいで産婦人科医を引き揚げる』というような報道記事を多くみかけます。 私自身の場合もそうですが、ほとんどの場合、公立病院に勤務する医師は教授命令による大学からの派遣という形で就職します。いくら医療現場で人手が不足し、... 続きをみる

  • 青森県の産科医不足対策

    コメント(私見): 最近の一連の報道記事を読んでみると、青森県の産科事情も相当に厳しい状況にあることがよくわかります。 報道によれば、同県の産科医数、分娩施設数がここ数年で激減している上に、残り少なくなってしまった現役産科医の約4割が60歳代以上!とのことです。 その年齢構成から、多くの産科医が今... 続きをみる

  • 地域に産婦人科医が一人だけしかいない状況

    コメント(私見): 福島県立大野病院の産婦人科はあの事件後に閉鎖されたと報道されています。その時に、同県の他の県立病院・産婦人科の1人医長体制は当然すべて解消されたに違いないと私は勝手に想像していましたが、この記事を読むと、いまだに、広い医療圏内で唯一の産婦人科医が孤軍奮闘して分娩を取り扱っている... 続きをみる

  • 崩壊の瀬戸際/減る産科医 忙殺の連鎖 (河北新報)

    コメント(私見): この記事は、私にとって他人事ではありません。一人で頑張り過ぎないこと!が非常に重要だと思います。 なるべく多くの人を巻き込んで、業務に関与する人の頭数を増やすことが重要です。さらに、業務内容を徹底的に見直して、みんなで適切に役割を分担し、誰か特定の人の負担だけが突出して大きくな... 続きをみる

  • 女性医師 働き続けられる環境を

    コメント(私見): 昔の産婦人科医はほとんど男性ばかりでしたが、最近の若い産婦人科医は女性が非常に多いです。今まで産婦人科の医療現場で先頭に立って働いてきた男性医師達の高齢化が進んでいて、十年後にはその多くが引退しているはずです。今後は産婦人科医の中で女性医師の占める割合がますます増えていきます。... 続きをみる

  • 地域の基幹病院での分娩取り扱い中止

    コメント(私見): あいかわらず、全国各地の病院での分娩取り扱い中止の報道が続いています。 県から周産期母子医療センターに指定されているような地域基幹病院での分娩取り扱い中止も目立ちます。 覆水盆に返らず! 地域内の産科がことごとく絶滅してしまってからでは、もはや手遅れでどうにもなりません。 まだ... 続きをみる

  • 不足診療科のトップ、産科・婦人科 県民意識調査

    長野県で昨年2月に実施された県民意識調査の結果が報道されました。 調査の時期が昨年の2月ということで、ちょうどその頃、飯田下伊那地域では、3施設がほぼ同時に分娩取り扱いを中止することが市民に知れわたって、『今後、この地域の産科は一体どうなってしまうのだろうか?地域内の妊婦さん達の分娩場所はちゃんと... 続きをみる

  • 『産婦人科研修の必修知識2007』、日本産科婦人科学会

    産婦人科研修のための必修知識2007 2007年1月5日発行、定価10,000円(税込み) 『産婦人科研修の必修知識2004』が3年ぶりにリニューアルされ、内容もさらに充実しました。A4版、700頁。 現時点において我が国でコンセンサスの得られたものとして、日本産科婦人科学会から公式に出版された産... 続きをみる

  • 当医療圏における産科地域協力システムの運用状況

    当医療圏(飯田下伊那地域)では、帰省分娩を含めて年間1800~2000件程度の分娩があり、最近は計6施設で地域の分娩を担ってきましたが、2005年8月に、そのうちの3施設がほぼ同時に分娩の取り扱いを中止することを表明しました。その3施設の合計年間分娩受け入れ件数は800~900件程度でした。 この... 続きをみる

  • 公判概略について(06/12/19)

    周産期医療の崩壊をくい止める会のホームページより 公判概略について(06/12/19) 12月14日(金)に開催されました、公判前整理(6回目)の報告  公判前整理は今回で終了する予定でしたが、決着はつかず、公判が始まってからも継続することとなりました。 第6回 公判前整理のご報告  平成18年1... 続きをみる

  • 産科施設の減少に関する最近の報道

    コメント(私見): 全国的に産科施設が減少し続けていて、最近では、ついに東京都心の中核病院でも、分娩取り扱いの中止ないし縮小が相次いでいると報道されています。 東京には非常に多くの大学病院があって、医局人事で地方の病院に多くの医師が派遣されています。大学の近隣に位置する重要な関連病院の産科が閉鎖の... 続きをみる

  • がん疼痛治療のレシピ(2007年版)、春秋社

    コメント(私見): がん末期の患者さんの緩和医療では、疼痛をうまくコントロールすることが非常に重要です。鎮痛薬、オピオイドには多種類あって、一般臨床医にとってそれらをどう使い分けていくのかの判断は非常に難しいです。緩和医療に非常に熱心に取り組んでいる当院の麻酔科の先生から本書(2004年版)を勧め... 続きをみる

  • 医者がいない!?~“医療難民”を防げ~ (ガイアの夜明け、番組紹介)

    長野県では、このガイアの夜明けという番組は真夜中にしか放映されてませんので、私は一度も見たことはありませんでした。担当ディレクターが病院にいらっしゃってお話した時に初めてその番組名を知りました。 開業医と勤務医とが連携して地域医療を守っている姿をドラマチックに撮りたいというようなお話でした。 一体... 続きをみる

  • 「お産ピンチ」首都圏でも 中核病院縮小相次ぐ (朝日新聞)

    コメント(私見): 産科医療崩壊の問題は地方で非常に深刻化していますが、ついに、この問題が東京都心にまで及んできつつあるようです。しかも、周産期母子医療センターに指定されているような中核病院での分娩取り扱いの休止・縮小が目立ってきているとのことです。 東京には大学病院や有名巨大病院が多く存在し、産... 続きをみる