ある産婦人科医のひとりごと

備忘録、テーマはいろいろ

手術ミス?産婦人科医逮捕で波紋広がる

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************ 私見

日本産科婦人科学会・日本産婦人科医会が共同で抗議声明を発表し、多くの産婦人科専門医達が異口同音に癒着胎盤の分娩前の診断は不可能で、大出血の予測は困難だったと主張しているというのに、手術前に病院側(専門外の院長?)が「大きな病院に患者を移すべきだ」などといちいち助言するなんてことが本当にありうるのだろうか?

手術前に1000ccの輸血の準備をしていたのに、輸血の準備をおこたった過失があるということであれば、これから帝王切開を実施するたびに、一体全体、輸血の準備をどれだけすれば過失を免れるというのだろうか?

警察や検察の言っていることは、全く理解に苦しむことばかりである。このような全く理解できない理不尽な理由によって、献身的に地域医療に取り組んできた医師を、凶悪な殺人犯と全く同様の扱いで逮捕するとは、前代未聞のはなはだしい人権侵害である。

****** 以下引用

TBS News-i HEADLINES

手術ミス?産婦人科医逮捕で波紋広がる

 福島県の産婦人科医が帝王切開の手術で女性を死亡させたとして逮捕・起訴されたことが大きな波紋を呼んでいます。事態は、日本産科婦人科学会などが逮捕を批判するまでに発展しています。

 先週10日、業務上過失致死と医師法違反の罪で起訴された産婦人科医の加藤克彦被告(38)。加藤被告はおととし、福島県立大野病院で出産のため、帝王切開した当時29歳の女性を手術のミスから死亡させたとされています。

 女性の胎盤は子宮の入り口に癒着するという極めてまれな状態にあり、警察と検察は、加藤被告がこうした胎盤を無理にはがしたことで大量出血したことが死亡の原因だとしました。

 今回のケースは、「治療の難易度が高く、対応が極めて困難。医師個人の責任を追及するにはそぐわない部分がある」と日本産科婦人科学会が異例の抗議声明を出したほか、多くの医師が今回の逮捕・起訴を批判しています。

 「我々は輸血なんか用意しませんよ、普通の帝王切開では。この場合に1000ccの輸血を用意したこと自体がもうすでに予見はしてた訳ですよ。十分に。ただ(大量出血まで)見通せるかどうかは今の医療・医学では無理だった」(日本大学客員教授【産婦人科】 佐藤和雄氏)

 法律の専門家で医療過誤訴訟を専門とする弁護士も、逮捕したこと自体に否定的な見解を示しました。

 「報道で見る限りは、逮捕の必要性はほとんど感じられないですね。逃亡のおそれも罪証隠滅のおそれもほとんどないと言っていいと思いますね。刑事上の過失が明白な事案とは言い切れないと思いますね」(医療問題弁護団代表 鈴木利廣 弁護士)

 警察や検察は、加藤被告が、大きな病院へ患者を移すべきだという病院側の助言を聞かず、輸血の準備を怠ったなどの過失があると判断、逮捕については、証拠隠滅のおそれがあったと説明しています。(13日17:20)

(引用終了)